なんだか楽しそう

登山なんて誰にもできるものであり、ただ山を登ることにどんな喜びを得られるのだろうかと、前田弘貴は感じていました。しかし昨今の登山ブームにあやかり彼の中で固定観念が崩れ始めていきました。「なんだか楽しそう」。この感情によって前田弘貴は登山に目覚めることになったのです。

まず手始めに近くにある山に登ってみることにしました。対象の山はハイキングレベルで登ることができる、容易な山でした。友人を連れて登ることになりましたが、すれ違う登山者のあいさつにも新鮮さを感じました。また比較的若い女性も多いことから、一縷の望みを抱きつつ登りました。山頂についたときの感動は、前田弘貴にとっては懐かしい気持ちです。何かを達成することは歳を重ねることによって、少しずつ薄れていきます。その感情を取り戻すことができた、または久しぶりに感じる事が出来たことに彼は感動をしました。

前田弘貴は時間があれば登山を楽しむようになりました。ハイキングレベルであり、特別な道具も必要なかったことから、一眼レフカメラを購入し、山から見える風景を撮影しました。山を登る趣味ができたと同時に、カメラにも関心が向き、こんな感覚は久しぶりであり、夢中になる前田弘貴。四季が訪れるにつれて、山も違った顔を見せるようになります。登りなれた山ですが、まったく違う風景に見えて、ここにこそ新たな喜びを感じるようになりました。いつかはエベレストといった高き欲望はありませんが、いろんな山を登りたいと彼は語っています。

前田弘貴14.jpg

  • 最終更新:2017-05-22 10:58:38

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード